わすれなぐさ

自称情報ブログ・備忘録

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Googleマップで「お気に入り」「行きたい場所」「スター付きの場所」に登録した場所が消せなくなることがあります。そうなったときの消し方を紹介します。

2019年8月時点で有効な対処方法です。PCのブラウザ(筆者の環境はChrome)でしか確認していません。

症状

マップ上ではアイコン(星か旗かハート)が表示されているのに、アイコンをクリックしてもその場所が登録されていることになっていない、または、クリックしても住所が表示されるだけで場所の名前が表示されない。

原因

不明ですが、おそらくその場所の座標が移動したとか消えてしまったとかで何らかの情報の変更があって、場所の登録が切り離されてしまい、残骸として残ってしまった、みたいなことだと思います。

対処法

① 左上のメニュー(三アイコン)を開き、「マイプレイス」を選択します。

② 「保存済み」タブに切り替えます。

③ 「お気に入り」「行きたい場所」「スター付きの場所」の右側にあるオプション(︙アイコン)から「リストを編集」を選びます。

④ 一覧の右側に「×」が表示されているので、それをクリックして場所の登録を削除できます。

「Soviet March」について解説します。

「Soviet March」とは

「Soviet March」はソ連感(ロシア感)が強い荘厳な曲として人気ですが、実はアメリカ製のゲーム「Command & Conquer: Red Alert 3」のテーマ曲です。作曲者はJames Hanniganです。



Amazonを見たらMP3が販売されていました。高音質で聞きたい方はどうぞ。
この他、同ゲームの拡張パック「Uprising」に収録された女性オペラ版もあります。



歌詞の間違いに気付いた話

昨日「Soviet March」が歌いたかったので歌詞を調べて練習していたのですが、どうにも言葉のハマりが悪く(特に2番の2行目)、おかしいと思ってよく調べたところ、どうやら間違った歌詞が広まっているということに気付きました。

間違った歌詞が生まれた経緯

元々の歌詞は、ゲームプロデューサーのGreg Kasavin(ロシア生まれ)が英語で書き、彼の父がロシア語に翻訳しました。それを歌ったのは、ロシアの合唱団ではなく、ロシア語で歌を歌った経験のあるサンフランシスコの合唱団でした。音楽ディレクターのNick Laviersが言うには、主に時間と資金が理由でロシア人の歌手を雇うことができなかったのだそうです。

ゲームがリリースされると、熱心なロシア人ゲーマーたちは「Soviet March」を聞いてその歌詞を書き起こしました。結局、書き起こした歌詞は間違っていたのですが、今でもネットでググるとそっちの歌詞がよくヒットする状態になっています。


書き起こされた歌詞

Наш Советский Союз покарает
Весь мир, от Европы к Неве, на восток,
Над землёй везде будут петь:
«Столица, водка, советский медведь наш!»

Все народы здесь стоят того,
Что мы все воплотили на свет,
Благодарный низкий поклон
От самой могущественной в мире!

実際の歌詞


Наш Coветский Союз покоряет весь мир,
Как огромный медведь на Востоке.
Овцы бродят бесцельно, без всяких забот,
А Советский медведь на охоте.

Наше братство — хорошая жизнь,
Наша щедрость ни с чем не сравнится. (※)


Все народы не стоят того,
Чтобы мы превратили вас в пепел,
Благодарный низкий поклон
От самой могущеcтвенной в мире!


Наш Советский Союз покоряет весь мир,
Как огромный медведь на Востоке. (※)

(1番繰り返し)

※「Uprising」版でのみ歌われている部分。

日本語訳
我らがソビエト連邦は全世界を征服する
東の巨大な熊のように
羊たちは何も気にせず、あてもなく彷徨う
しかしソビエトの熊は狩りを続ける

我らが兄弟愛は健やかなり
我らが寛大さは比類なし

全ての民族は
我らが灰に変える価値もない
感謝に満ちた深いお辞儀を捧げよう
世界で最も強大な国から

読み方(カタカナ歌詞)
ナーシュ サヴィェーツキー サユース パカリャーイット ヴィェシ ミール
カーク アグロームヌィイ ミドヴィェーチ ナ ヴァストーキェ
オーフツィ ブローヂャト ビスツェーリナ ビス フスャーキフ ザボート
ア サヴィェーツキー ミドヴィェーチ ナ アホーチェ

ナーシィ ブラーツトヴァ ハローシャヤ ジーズニ
ナーシャ シェードラスチ ニー ス チェーム ニ スラヴニーッツァ

フシェー ナローディ ニ ストーイット タヴォー
シュトーブィ ムィ プリヴラチーリ ヴァス フ ピェーピル
ブラガダールヌィイ ニースキー パクローン
アット サーマイ マグーッシストヴィンナイ ヴ ミーリェ

在日ウクライナ大使館が2019年7月18日、「ウクライナの地名はウクライナ語に基づいてスペルすべき」として、地名のラテン文字表記と日本語表記を訂正するよう求める文書を公開しました。
ウクライナの地名は今までロシア語の読み方で広まってしまっていたので、それをウクライナ語の読み方に直してほしい、ということです。その要求自体は理解できるのですが、当の改訂後の日本語表記がかなり変で、こんなんでいいのか?という気持ちになりました。そこで、ウクライナ語の発音はどんな感じなのか調べ、カタカナに直すならどうするのが妥当か考えてみることにしました。

【2019/8/7追記】大手のメディアがこれについて少し書いてくれたみたいです。分かりやすく短めにまとまっているので、一度読んでみることをおすすめします。

旧ソ連諸国の国名をめぐるモヤモヤが止まらない:朝日新聞GLOBE+

【追記ここまで】

アクセント

ウクライナ語でアクセントのある母音は、強く、少し長く発音するそうです。つまり、アクセントのある母音は日本語で表記する際、長音で書くこともできるということですね。

地名

ウクライナ大使館の発表では次のとおりです。

ソビエト時代のスペル 正しい現代的なスペル 日本語
‘the Ukraine’ Ukraine ウクライーナ
Kiev Kyiv クィイヴ
Lvov Lviv リヴィヴ
Odessa Odesa オデサ
Kharkov Kharkiv ハルキヴ
Nikolaev Mykolaiv ムィコライヴ
Rovno Rivne リヴネ
Ternopol Ternopil テルノピリ
Chernobyl Chornobyl チョルノブィリ

Ukraine
Україна [ʊkrɐˈjinɐ]

発音からすれば「ウクライナ」または「ウクライーナ」が妥当でしょう。しかし日本では「ウクライナ」が定着しているので、「ウクライーナ」に変える必要はないと思いますが……

Kyiv
Київ [ˈkɪjiu̯]

Kiev「キエフ」です。

最初の [kɪ] は確かに日本語の「キ」とは違っており、「クィ」っぽく聞こえますが、表記は「キ」でいいと思います…… 英語の kit [kɪt] は同じ発音を含んでいますが、「クィット」とは書きませんよね。и と і の対立を表現したかったという理由もあるのかとは思いますが、それよりは日本語表記としての自然さを取ることのほうがずっと重要だと私は思います。

最後の в (v) は、文字上は「ヴ」ですが、発音上は弱い「ウ」になります。

そうすると、日本語表記は「キイウ」や「キーイウ」、あるいは「キーウ」かと思います。

Lviv
Львів [lʲʋiu̯]

「リヴィウ」か「リヴィーウ」でしょう。

Odesa
Одеса [ɔˈdɛsɐ]

「オデサ」か「オデーサ」でしょう。

Kharkiv
Харків [ˈxɑrkiu̯]

「ハルキウ」か「ハールキウ」でしょう。

Mykolaiv
Миколаїв [mɪkɔˈlɑjiu̯]

こちらも「クィ」と同様、「ムィ」とはせずに「ミコライウ」か「ミコラーイウ」でいいと思います。

Rivne
Рівне [ˈrʲiu̯nɛ]

「リウネ」か「リーウネ」でしょう。

Ternopil
Тернопіль [tɛrˈnɔpilʲ]

「テルノピリ」か「テルノーピリ」でしょう。

Chornobyl
Чорнобиль [tʃɔrˈnɔbɪlʲ]

これも「ブィ」とはせずに「チョルノビリ」か「チョルノービリ」でいいんじゃないでしょうか。

参考

発音記号は英語版Wiktionaryか英語版Wikipediaから取ってきました。

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