幼女戦記エンディング曲「Los! Los! Los!」の歌詞のドイツ語部分と、ドイツ語の読み方や意味などを記載しました。



歌詞

Feuer! Sperrfeuer! Los!
フォイアー!シュペルフォイアー!ロース!
撃て!弾幕射撃!行け!

Achtung! Deckung! Hinlegen! Halt!
アハトゥン!デックン!ヒンレーゲン!ハルト!
警戒!隠れろ!伏せろ!止まれ!

意味

  • Feuer — [名] 火、射撃。号令として「撃て」
  • Sperrfeuer — [名] 掩護射撃、弾幕射撃、敵の進軍を妨げる弾幕砲撃
  • Los — 号令として「行け」「急げ」。(ちなみにUボートでは魚雷発射の号令)
  • Achtung — [名] 警戒、注意。号令として「警戒せよ」「気をつけ」
  • Deckung — [名] カバー、遮蔽物。号令として「隠れろ」。(「援護」かも)
  • Hinlegen — [動] 伏せる。号令として「伏せろ」
  • Halt — 号令として「止まれ」

詳しくは知らないのですが、調べてみたかぎり、ドイツ語では号令や命令のとき、動詞の原形や名詞をそのまま叫ぶようです。号令などについてもっと知りたい場合は、記事下部の「参考」のリンク先をご覧ください。

発音

  • Feuer [ˈfɔɪ̯ɐ] フォイアー。「eu」は「オイ」。「-er」は、古くは「エル」だったが、現在は英語と同じように「アー」
  • Sperrfeuer [ˈʃpɛʁˌfɔɪ̯ɐ] シュペルフォイアー。「sp-」は「シュプ」
  • Los [loːs] ロース
  • Achtung [ˈaχtʊŋ] アハトゥン(グ)。「-ng」は英語と同じ発音
  • Deckung [ˈdɛkʊŋ] デックン(グ)
  • Hinlegen [ˈhɪnˌleːɡn̩] ヒンレーゲン/ヒンレーグン
  • Halt [halt] ハルト

発音記号(IPA)は、Wiktionary(ドイツ語版)からの引用です。

ドイツ人が歌った「Los! Los! Los!」の動画がアップロードされているので、発音の参考に聞いてみるとよいと思います。Sperrfeuerがうまく収まるように歌詞が改変されていることや、Hinlegenが「ヒンレーグン」に近く聞こえるのが特徴的ですね。



おまけ:他の歌詞の解説

  • 「聲(こえ)」は「声」の旧字体です。
  • 「殲滅(せんめつ)」とは、1人も残さず滅ぶ・滅ぼすことです。「殲滅」が部隊の10割喪失、「壊滅」は5割、「全滅」は3割の喪失を意味します。
  • 「鬨(とき)」とは叫び声のことで、「勝鬨(かちどき)」は勝利の歓声のことです。
  • 「徒花(あだばな)」とは、咲いても実を結ばずに散る花のことです。転じて、外見が華やかでも実質を伴わないもののたとえにも言います。季節外れに咲く花や、儚く散る桜花の意味もあります。後者は「徒桜(あだざくら)」とも言って、儚いもののたとえです。
  • 「笑劇」とは、客を笑わせるための低俗な喜劇、茶番のことで、現実味のない突飛なシチュエーションを伴います。ドイツ語では「Farce」で、読みは「ファルセ」か「ファルス」です。

参考

ドイツ語の辞書

ドイツ語の軍事的な号令について