Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogochの発音を紹介します。

概要

Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogochはウェールズ語(カムライグ)で、イギリスのウェールズにある地名です。

発音記号

[ˌɬan.vai̯r.pʊɬˌɡwɨ̞n.ɡɨ̞ɬ.ɡɔˌɡɛr.əˌχwɨ̞rnˌdrɔ.bʊɬˌɬan.təˌsɪl.jɔˌɡɔ.ɡɔˈɡoːχ]

出典:

読み方

スランヴァイルプルグウィンギルゴゲリホウィルンドロブルスランティシリオゴゴゴーホ

読みやすいように中点を打ち、アクセントを太字にすると:

スラン・ヴァイル・プル・グウィン・ギル・ゴリ・ホウィルンドロブル・スラン・ティリオ・ゴ・ゴーホ



発音の解説

ll [ɬ] は、無声歯茎側面摩擦音です。舌先を l [l] と同じように上の歯茎に当てて、舌の両側面に出来た隙間から息を出します。息が隙間を通るので「ス(s/th)」や「フ(h)」のような音が聞こえます。

lla [ɬa] のように、直後に母音が続くと、舌が歯茎から離れる時に、いわゆる「ラ」の音が出るので、lla [ɬa] は「スラ(sla/thla)」や「フラ(hla)」のように聞こえます。カタカナ表記としては、本稿では「スラ」を採用します。

逆に、pwll [pʊɬ] のように母音が後続しない場合、「ル」の音は殆ど出ないので、pwll [pʊɬ] は「プス(pus/puth)」や「プフ(puh)」のように聞こえます。ただし、カタカナ表記はスペルに合わせて「ル」としています。

y は、「イ」と「ウ」の中間くらいの音 [ɨ̞] または曖昧母音 [ə] です。カタカナ表記は、スペルに合わせて「イ」としています。

ch [χ] は、無声口蓋垂摩擦音です。口蓋垂(喉彦のこと)のあたりで「ハ(h)」を発音します。喉の奥から深い溜息をするイメージです。

カタカナ表記について

ウィキペディアでは現在、「スランヴァイルプールグウインゲルゴウゲールウクウィールンドロブウリスランダスイハオゴゴゴッ」と書かれています。過去には「ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ」と書かれていたようです。経緯はノートを参照:
これによると、llan は「スラン」と書いたほうがよさそうという指摘があった際にページ名が変わったようです。しかし、発音に近いかという点で言えば、改名前のほうが比較的適切でした。改名前の表記を、スランに変更し、中点を取ると「スランヴァイルプルグウィンギルゴゲリフウィルンドロブルスランティシリオゴゴゴホ」になり、本稿で採用した書き方とほぼ同じになります。